サハラ縦断・スーツケースの奇跡の生還

セブハの空港に降り立った時だったと記憶している。コンダクターがきっぱりと言ってきた。「街にお店が少しあるので、これから10日分の物を買いに行きましょう。」
よく考えてみたら、みんなからカンパをして貰おうというのは甘かった。みんなもぎりぎりの物しか持って来てない。ペーパー類や日焼け止めを分けて貰うのがせいぜいなのだ。砂まみれになり汗もかくのに、10日間着替え無しというのは無茶だし下着までは譲って貰えない。

その日はセブハのホテルに1泊であったが、夕食前の小一時間、街にクルマを走らせる。・・・これが商店街??バラック街の砂埃の廃墟のようだが、確かにウインド