山ん中、無言の教えシリーズ 第7話、鉈目のフィールドサイン

草が覆いルートに行き止まるなどした場合、
たとえば、示す標柱や道標が、朽ちて、折れて倒れて、見失って踏み込んだ場合、さらには、赤テープ ( 残置テープ・第1話参照 ) が、欠落などの場合、どのように道を、探し出すのだろうか。

 こうした時、頼りになるのは、フィールドサインだ。
小枝を切り払った、わずかな切り目を探す。
 山道整備の古い痕跡、低木の梢の切り口を探りだそう。

 左右のどちらかに、決まって、同じ切り口が見出せる。利き手による使い方で同一方向にあるのを探す、と路は拓ける。
 経年変化の違いが混在する。そうした切り口の相違も見抜く。 切り口が、