12月度句会

今月の兼題は、「除夜の鐘」、「冬の月」、「水鳥」であった。
角川文庫の俳句歳時記 第三版には次の解説がある。

除夜の鐘(ぢょやのかね)
大晦日の夜、十二時近くになると除夜の鐘が鳴り始める。百八煩悩を除去するとして、煩悩の数になぞらえて百八回、鐘を撞く音が殷々と鳴り響く。

冬の月(ふゆのつき)、寒月(かんげつ)、冬三日月、月冴ゆ、月氷る
冬の月にはすさまじい感じが伴う。透き通った冬の大気の中で研ぎ澄まされたように輝く月は、肌を刺す寒さとあいまってぞっとするような美しさがある。本当に美しいのは秋より冬の月であろうか。「寒月」は寒の内の月を含めて、冬の月の