趣味人「奥の細道」の管理人・松島芭蕉の自費出版

古希を迎え、年金暮らしの松島芭蕉が、『おくの細道』自費出版に向けて、原稿を公開し始めた。
国文学者でもない素人の評釈本であるが、奥州仙台領内の地誌を知り尽くした解説は誰もこれまで解明していない。

11ヵ所にも及ぶ謎を指摘した国文学者の疑問点をすべて解明したのが本書である。

趣味人らしく、なぜ、西行や芭蕉が月松島の詩情を詩にできなかったのか?
奥州仙台領内に限定した『奥の細道』の解説本は、少ない。それは、魅力的でないということかもしれないが、筆者には、文字で表現できなほど魅力的な芸術空間であると考えている。

「西行戻しの松」伝説や「芭蕉のあゝ松島や」