外国で暮らすということ(105)

前回の最終章
女性の後ろにはガラスで囲まれた部屋があり、
多くの調度品の中に男性が一人いる。
およそ銀行らしくない。

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キコが女性に僕を紹介してくれた。
賃貸契約書と住民票とパスポート以外に保証人が
必要と言う。
アッと思った。保証人! 
そんな人がいる筈もない。
ふぅ子と顔を見合わせていた。

すると、キコが彼のIDカードを見せて保証人に
なってくれた。
エッと思った。彼が我々の保証人に? 
有難う、でも良いのか?と彼に尋ねた。
No problem・・彼の返事だった。
笑顔だった。
正直信じられなかった。しかし助かった。