夜明けに窓の外の雨を見つめている。
白々と明けてきた。
子供の頃、ガラスをつたう雨粒の動きが面白く、
窓際で雨の風景をずっと眺めていた。
そんな記憶が、ふとよみがえってきて、
子供部屋のトタン屋根を打つ雨音が聞こえる気がしたり。
これも人生の峠をこえたしるし。
ささやくような歌声が心地よく感じる。
雨や日照り、自然には人は順応できるのに、人同士にはどうして、つまらぬ摩擦が生まれるのか。
人間の根底にあるのは、「愛」って情感じゃないかな。
男女間にかかわらず、すべての人の間にあるもの。
イタリアの教会で聞いた言葉「愛は旅路で目的地でない」
「愛」