王妃が手づから     矢車菊       五月九日

矢車菊(やぐるまぎく)です
以前は矢車草(やぐるまそう)と呼ばれていましたが、最近ではゆきのした科の矢車草との混同を避けるために矢車菊と呼ばれます
コイノボリを揚げる竿のテッペンにつける矢車の形なのでこの名になったと言われています
最近のものは八重咲きが多くなって、矢車の無くなったものばかり、一重のこの形はある意味貴重です
日本に渡来したのは江戸時代末だそうです
古くはツタンカーメンの墓が発掘されたとき、その棺の上にこの花が載せられていたそうです
当時は棺のそばまで行けたのは王妃か神官だけだったらしいので、おそらく王妃が乗せたのだろうとされています
ツタ