連載:癌かもしれない

「私も一緒に行く」その②

私はここに前日の日記を書いている。今娘宅にいて買い物をして来たのだが、笑いが浮かんだ。一人で悲劇のヒロインになっている。

仲間達は自身や家族が病気をした話、今まさに治療中で高い薬を飲んでいる話など次から次に話してくれたから、私一人が大変な訳ではないのに、昨日は周りへの配慮が全く出来なかった。


妙義山から関越自動車道に出るまでが長く感じた。出来たばかりの知らない道だ。そこを走っているうちはまだ平常心を保っていたと思う。

群馬県から新潟県に繋がる県境に近付くと、左手は山、右手は川という、私にとっては故郷に重なる風景になった。
「思いがけなく最高のドラ