さんが書いた連載読書日記の日記一覧

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読書日記ー敗者の身ぶり?

この本の最終章には一本の映画を 論じた章がありました。 付録「彼らを滅ぼせ」(1943) 「ビハインド・ライジング・サン」の良い日本人 アメリカ映画です。 そして、この映画は 決して日本では公開されないと著者は、言っています。 こんな映画をを探しだした事自体、 すごいと思わざるを得ませんでした。 本文から 「村上(村上上由見子)によれば、この作品が『ユニークなのは、これが戦時中の…

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読書日記ー敗者の身ぶり?

戦後の日本映画には、 前の日記に挙げたように 傑作、名作とよばれるものも多い。 しかし著者は、 現在では全く忘れ去られている、 ある映画に着目する。 それが「二等兵物語」。 伴淳三郎とアチャコの主演の 喜劇調の軍隊生活の映画。 軍隊を舞台に喜劇を作る、ということ自体が 当時には、ありえなかった企画。 その頃、邦画は二本立て興行でした。 場合によっては 一本の映画をメインにし、それに付け足…

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読書日記ー敗者の身ぶり?

「敗者の身ぶり」ーポスト占領期の日本映画ー 中村秀之・著 3200円+税 336ページ 2014年 この本の紹介文を見つけた時、本屋に駆けつけたが 売れ切れでした。 やっと、最近手に入れて読みました。 敗者とは第二次世界大戦で敗戦国となった 日本の事です。 ここでいう「身ぶり」とは この私の言葉に置き換えるなら 敗戦という事実を、どう感じて、 どう気持ちを整理して どのよ…