まず結論から、今から過払い金の請求は充分できます。請求は、最後の完済日から10年以内に請求すれば可能です。時効は完済より10年経過後でないと時効は成立しません。
過払い金返還予想額は年率で29%−18%の差額11%です。従って概算額で400万の借入ならば、1年借入しておれば、約40万円返却されます。2年なら80万円になります。
さらに、この返還請求額に対し支払いまで年5%の金利を付けて返還請求できます。
次に、個人で請求も可能です。その場合は、金融会社6社に対して、あなたの借入金債務を限定できるように顧客番号等を記載して、「過去の取引履歴資料」と「過払い金引き直し計算書」提示を文書で要求します。もし、この要求に拒否すれば、弁護士、司法書士に委任して請求するといえば、金融会社が多分すべての要求を応諾すると思います。弁護士に頼めば、簡単ですが、費用がかかります。費用は当初の弁護士委任料で約30万、過払い金が戻った時、返還金の約30%を成功報酬として支払が必要となります。したがって、返還されても返還金の半分は弁護士費用となるでしょう。最近は個人で請求する人も増加しています。
そのほかにクレジットカードのキャッシングを利用しておれば、これも過払い金返還請求ができます。返還請求すると、金融会社は事故債権として登録されます。今後融資を受けるときは不利になります。クレジットカードの場合は、完済されておれば、ブラックリスト等の事故債権にはしないところが多いです。念のため返還のとき、事故債権ではないことを明確にさせておくべきでしょう。財務省の指示は事故債権としないこととなっています。手間はかかりますが、個人で要求して、成功したら、その返還金と政府の給付金でごほうび旅行することもよいでしょう。