白山での登山コースをアドバイス下さい。

クレストさんお勧めコース、翠ヶ池方面と岐路に砂防新道へ帰る「展望歩道・南竜道」の選択もありますね。

室道センターから、室堂平の東斜面につけられたなだらかな平瀬道を進みますと、右手に万才谷雪渓、左手に御前峰、遠く北東から南東にかけて、北アルプスの山々を望むことができます。
途中で平瀬道から分かれ、展望新道に入ります。
ナナカマドやハイマツが点在する草原状の緩斜面を下ります。
その後、急な下りとなり、切れ落ちた断崖の縁に石積みされた「アルプス展望台」に着く。東方眼下にエメラルドグリーンの白水湖などを望みます。
夏であれば、付近にはハクサンフウロやグンナイフウロ、イブキトラノオ、シモツケソウ、カライトソウのお花畑が広がってます。
展望台から再び急坂となり、オオシラビソの樹林の中の階段道を延々と下ります。下りきると、夏であればニッコウキスゲ咲く、広々とした南竜ヶ番場上部の草原帯に出ます。
清水のせせらぎが聞こえる中を歩く、まさに別天地です。
南竜ヶ番場で休憩と水の補給を済ませたら、南竜ビジターセンターの横を通って万才谷を渡ります。右手からエコーライインが合流したら、甚之助谷源頭部を左下に見ながらガレた道を進みます〜間もなく南竜道分岐です。

「アルプス展望台」：石川・岐阜の県境稜線上にあります。
一部で崖沿いの道を歩きますので、ガスの多い時や気象条件の悪い時には自重してください。
下山コースとしては遠回りですが、見どころ満載、余裕を持った計画をたて楽しみましょう。

コースタイム：

室堂センター〜（45分）　アルプス展望台〜（50分）　南竜ヶ番場〜（20分）エコーライン分岐〜（15分）南竜道分岐

現在観光新道は土砂崩れの為通行が難しくなっています。通行禁止という訳ではないようですが、元々急な登山道、特に下部、で濡れていると滑り易いですので、山慣れていないなら避けた方が良いかも知れません。
現地で登山道の状況を確認された方が良いと思います。観光新道は花が素晴らしいので捨て難いのは確かです。登りに使うという手も有りますが、砂防新道に較べれてキツいでしょうね。
昨年の7月下旬に登った時の日記が有りますので、宜しければ覗いて見て下さい。
http://smcb.jp/_ps01?post_id=4411670&oid=93387
下山後の温泉は市ノ瀬に白山温泉が有りますが、有名な所はスーパー林道側に一里野や中宮温泉等があります。宿泊するとスーパー林道通行券が貰える特典が有ります（2名以上で）次の日はスーパー林道を通って白川郷へ行くのも良いですね。途中の三方岩駐車場から三方岩岳は小1時間で登れますのでお勧めです。北側からの白山の眺めが楽しめます。

御前峰へはご来光に間に合うように、暗いうちに山頂へ向かわれたらよろしいと思います。
明るくなった山頂からは、東方に雲上に浮かぶ乗鞍岳、槍・穂高連峰を望むことができます。その南に御岳が、北東に剱・立山連峰が見えます。

御前峰をあとにして、北西にある翠ヶ池方面は如何でしょう。
翠ヶ池方面は残雪があるかもしれません（私は１０月に入りますので、そのころは残雪は消えてました）。
翠ヶ池からは血の池や千蛇ヶ池方面へたどります。
千蛇ヶ池からは西側のコースを下ります。
ハクサンコザクラ、ミヤマキンバイ、クロユリなどが咲き乱れるコースです。

室堂センターに戻り、帰りのコースです、
多分、登りは（行き）は最も歩きやすい、別当出会いから通じる砂防新道から入られる計画だと推測します。
よって、岐路は、観光新道を歩かれては如何でしょう（水場はありませんが、下山路で利用されることが多いです）。
御葉坂を下り、弥陀ヶ原を通って黒ボコ岩まで往路を戻り、黒ボコ岩から観光新道へ入ります。
蛇塚（じゃづか）を過ぎ、真砂坂の急坂を下ると殿ヶ池避難小屋があります。
避難小屋をあとにして千人窟（いわや）をくぐりますと、しばらくは平坦な道を進み、やがて階段の長い下りとなります。
別当坂分岐で白山（越前）禅定道を右に分け、尾根から離れて急坂を下ります。砂防工事用の車道を横切ると、再び登山道に入り、ブナ林の中を下れば別当出会に着きます。

（どのコースを歩いても、ブナ林を抜けて森林限界を越えますと、日陰がありません。熱中症などには充分注意です。また盛夏でも残雪が多い高山です、気象条件によっては夜間は氷点下近くになることもありますので、暴風・防寒対策は怠りなく）