ダーウィンの自然選択は、人間の世界でどのような形で作用するのですか

ダーウインの進化論は彼の優れた学術的業績ですが、完璧かつ最終的結論でもありません。

そのために、以下のような問題指摘や限界を述べる意見が現在の生物学や遺伝学の世界では主流になっています。

「ダーウインの選択説論はもっと長い生物史スパンで考えれば、原核生物→真核生物に進化したメカニズムや、単細胞→多細胞、減数分裂機構の獲得など、同じ哺乳類同士の進化（多様化）のスケールを超えた進化はなぜ生まれたのか？の答えにはかなり遠いように思います。
　さらにこの自然選択説は、社会的・人種的不平等の非合理的な正当化を勢いづける理論に活用され、社会ダーウィニズムという思想へと発展していった歴史ももっています。適者生存という言葉は価値観念と正当化観念に結びつきやすい危険性をもっています。
　もちろん彼が生まれた時代（1800年代）には現在のような分子生物学的研究や、40億年前の生物誕生に関する研究もほとんどなかったため、観察できる範囲の生態研究からこの理論を導き出したのだと思います」

そういう歴史的な経緯もあり社会ダーウイニズム思想の衰退とともに人間社会でのその作用研究というのはほとんど停滞もしくは停止している状態だと思います。
ですのでＱのＡは「わかりません」だと思います。

＜私の人生は不公平感で一杯です＞貴方に限らず、私にもその思いはあります。
今の社会では「勝ち組」と呼ばれる一握りの人々を除けば大多数の人が共有している感情だと思います。
　すべて正しい方向だとは思いませんがトランプの当選・朴槿恵罷免・ＩＳ台頭・英ＥＵ離脱いずれもそんな不平等感に反発する世界各国民の大きな反発だと思います。
　人間の社会現象が学術理論で説明できるほど単純ならいいのでしょうが、自然現象以上に摩訶不思議に思えます。