恐怖体験より

子供の頃、沼で釣りをしていた時の事、夕方になってそろそろ帰ろうかと友人と話していたところ、「ケケッ」っと何処からともなく声が聞こえてきたと思った直後に沼の中から手が『にゅ~』って伸びてきて、足をつかまれ水の中に引きずり込まれそうになった。

必死に振り払って友人と二人で一目散に走って逃げた。
ようやく人家があるところまで逃げてきて友人と二人で顔を見合わせた時、友人の顔はすっかり血の気が引き真っ青な顔をしてガタガタと震えていたのを覚えている。

その後、友人はいつの間にか何処かへ転校してしまって行方はわかっていない。
あの正体はカッパだったのかそれとも夢だ