こどものころのオバケ3

続きです。

私はうなり声をたてている毛布を掴みました。
「怖いけど出て来い」と祈るような気持ちです。
父がこの訳のわからないものをなんとかしてくれる!

毛布を払いのけました。
しかし.....何も居ないのです!
うなり声は目の前から聞こえ続けています。

そして、数枚積んである座布団が残りました。
怖くてたまりません。
でも、ここで逃げればこの後どうなるかわかりません。
私は上の座布団に手をかけました。

1枚取りました。
私を飲み込むようなうなり声は止む気配はありません。

もう1枚取りました。
しかし声は止みません。

最後の座布団を取り去りまし