狩猟は東北地方では古来からマタギとも呼ばれ、北海道のアイヌでも同様の呼び方をしています。狩猟民族の古来からの伝統、すなわち組猟が狩猟の基本であり、現代での銃猟、罠猟、網猟の全ての狩猟が親族や姻戚を中心とした村落の発祥の源となりました。現在に至るマタギ文化を保持する組猟の狩猟文化を残した訳です。技術・伝統を日本古来から引き継がれているもので、食文化の変化とともに一般に馴染みが薄くなりつつありますが、近年では、ジビエなど食文化で話題となることも多くなりつつあります。
近年の狩猟文化は、ここ5，6年で駆除活動が活発に行われ、狩猟登録や、保険業務で立ち上げた猟友会組織が任意団体であれ、駆除活動の主役に躍り出て、古来からの伝統文化である、「マタギ」を崩壊させるような状況を生み出しました。
駆除活動は、狩猟とは分別した捕獲業務であり、ノルマと専門性を持たせ、狩猟と一線を引くものです。　
狩猟は、古来から狩猟圧を基に5，6年以上前まではありえないことであり、この駆除活動は何を意味しているかは、現在の狩猟文化を崩壊させる事実となりました。
私たち狩猟者は、狩猟圧か駆除業務での捕獲かを真剣に考えるべき、大事な選択権を持った時代に狩猟に挑戦する次第となった訳です。
　狩猟への考え方などからご質問も受けております。