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よくあるご質問

大阪 夏芝居 二題

大阪・国立文楽劇場、竹三郎の会を拝見しました。
竹三郎さんの傘寿記念で、最後の竹三郎の会だそうです。
今回は猿之助の女団七と、仁左衛門の伊右衛門で四谷怪談。
竹三郎さんは女団七の義平次婆おとらと四谷怪談のお岩様です。

まず女団七。言うまでもなく夏祭浪花鑑の書き換え狂言。その団七お梶の侠気ときっぷの良さを猿之助が気分よく演じていたように感じました。この人の女形は先代をも凌ぐと思います。
お楽しみの泥場ではさすがに女の争いですから、土蔵の工事現場らしき場で壁土をおとらの顔にほんの少しだけ。やはりあの歳でも女性は美しさを大事にするようで。(笑)
でもお梶は殺しの見得を極めた後の場面で本水を被り、最後の引き上げ、花道七三では袂を絞ったりした水をお客様が浴びていました。そしてそれをお客様が結構喜んでおられたようですが。
ただ、場所も人も江戸の設定でしたが、どうせ夏祭の書き換え狂言なら設定も上方でやってもらった方が良かったのにと思いました。
上方役者の竹三郎の最後の会で、せっかく仁左衛門、寿治朗、松之助だけでなく若手にも上方の人が大勢いますのに。寿治朗さんの聞き慣れない江戸っ子弁より、コテコテの大阪弁でやってもらった方がきっと面白かったと思うのですが、やはり猿之助が仕事をし易いように配慮したのでしょうか。

さてお楽しみの四谷怪談。仁左衛門の伊右衛門はもう何を今更というほどの出来。悪かろう筈がありません。色気があるうえに、あのドスの利いた声、悪人なのに下品でなく、決してお客が不快にならない。ファンの贔屓目と言われるかも知れませんが、本当に稀有の役者だと思います。
時間の都合で浪宅の場、伊藤喜兵衛住居の場、隠亡堀の場だけでしたが、夏芝居を楽しませてもらいました。
仁左衛門や猿之助は勿論、竹三郎さんはさすがに大ベテランの味を堪能させてもらいましたが、もう一人、竹三郎の秘蔵子の薪車の奮闘ぶりを感じました。女団七での端仇の森下甚内、そして隠亡堀での直助権兵衛、どちらも竹三郎の薫陶を受けた安定した役者ぶりでした。

さて明日は上本町の新歌舞伎座で21世紀歌舞伎組の新水滸伝です。ああ忙し!(^o^)

コメント

なごみさん

2013年08月14日 09:33

よかったですよねー。
猿之助の女形、私は好きです。江戸版にしたのは猿之助が演じやすいように、なんですね。確かに、大阪弁で苦労するのは彼一人かも・・・。
仁左衛門の伊右衛門、もうゾクゾクするほど素敵でした!
花道をすたすた歩いて出て来るだけで、悪そうな奴だな〜というオーラをまき散らし、あの声、目付きの鋭さ、酷いやつなのに品がある?
もうあの伊右衛門に出会えただけで幸せです。大阪まで遠征したかいがありました。
席はひどかったけど、13000円の値打ちありました。
薪車さん、存在感ありますね。どんな役でもきっちり安定感あるしうまい。
竹三郎さん、本当にいつまでも後進の指導のみならずご自身もお元気に活躍していただきたい。