道東を偲ぶ歌シリーズ その1 岩尾別旅情 唄-詞・曲 さとう宗幸

たしか道東2回目の旅だったと思う。まだ新幹線などない遠い昔、JR特急と青函連絡船に乗る長旅であった。「北の涯」を「一人で旅」したいという想いに駆られて、岩尾別温泉「ホテル地の涯」に泊った。電灯のないランプの部屋だった。
その時、若い男女のグループがこの曲を歌っているのを聞いた。楽し気で眩しかった。しかし、寝床に入ると何故か「失恋の歌」に感じられて、涙がこみ上げてきて寝酒で拭った。
翌日早々、若いグループから逃げるように知床峠へ車で走った。朝日が圧巻だった。雄大で荘厳でさえあった。
午後、羅臼の市場で3ばい千円の毛蟹を食べ、羅臼の居酒屋で地元の人と酒を酌み