趣味人倶楽部

　最近ブック.オフで子供の頃に読んだその本は
古ぼけてかび臭かったが まさしくエミリ－－ブロンテの”嵐が丘”が棚にあった、手に取ってみると

　昔読んだ本だ小学５年生の時だった
友達のお姉さんが読んでる本を貸してもらった。
横文字の名前はすぐ忘れて前のペ－ジを戻しながら、
何日も掛かって読んだおませな子だった、

何時しかキャサリンになったつもりで
ヒ－スクリフに憧れていた、そんな男性に出逢いたかった。
　
作者エミリ－、ブロンテは独身だったそうだけど、

一途に愛される、作者、いや女性の夢物語である。
エミリ－、ブロンテの唯一の小説だ、
発表当時は余り評判がよくなくて、凡そ100年後にロ－レンスオリビエのヒ－スクリフで映画化された、(このポスタ－）

愛に飢えていた、 孤児であったヒースクリフは
初めてキャサリンから肉親の情愛を受けて、
男と女とは別な愛を感じる、 魂と魂が触れ合い一つになって天国へ召された愛であった。

私の憧れのヒ－スクリフであります。
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荒涼と寒風吹きすさぶヨークシャーにそびえる
嵐が丘”と呼ばれた屋敷アーンショー家が有った

ある日貧民窟の浮浪児ヒ－スクリフを　ア－ンショ－家に
キャサリンの父が連れてくる、我が子同様に育てる, 　

兄ヒンドレイはヒ－スクリフを虐め虐待する
父ア－ンショ-の死後は虐待も酷くなり召使の様に扱う、
　
反抗するヒ－スクリフ、子供の頃からキャサリンは
唯一の味方であった、何時しか愛に変わる。
　
虐待を耐え忍んできた、そんな彼にもたらされた
キャサリンの結婚話。 絶望に打ちひしがれて
屋敷を去ったヒースクリフやがて莫大な富を得、
復讐に燃えて戻ってきた、

キャサリンの為にだけ生きてきたヒースクリフ
兄ヒンドリーのつくった莫大な借金をヒースクリフが
全て清算して、”嵐が丘”を買い取った 、
”
　嵐が丘”は今やヒースクリフが主人だ、まだキャサリンを諦めないヒースクリフはリントン家のダンスパ－テ－で キャサリンに囁いた

「キャシー、君しか見えない」
「彼の生涯の愛は、俺の１日分以下だ」

キャサリンは戻ってこない、復讐のためリントン家キャサリンの義妹と愛の無い結婚をするキャサリンは嘆く、

やがて何時しかキャサリンが病気になり
キャサリンの危篤！の知らせにヒースクリフは
嵐が丘をとびだしてキャサリンの枕元に

「私を一人で死なせないで、ずっと、こうしていたい」

「君が死んだら、すぐ後を追うよキャシー」
　
キャサリンが死んだ。

ヒースクリフの口をついて出た言葉は完璧な
までに打ちのめされた孤独な魂の叫びだった。

「俺が君を殺した、だから俺に化けて出ろ、
幽霊になって俺に取り付いてくれ・どんな姿でもいい、
俺を一人にしないでくれ 荒涼たる風景の嵐が丘に繰り広げられた～～～～～

キャサリンを一生、一途に思い続けて亡きキャサリンの亡霊をも追いかけて精神錯乱に陥って断食、ある晩 、

窓を開け放って雨に打たれたまま狂い死にする。