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よくあるご質問

『歌の迷い道』(22)

”「富士」と「桜」は歌わない方がいいわよ。”とお師匠さんによく言われました。
言葉を継いで曰く、”どうせ101番目の歌になるだけだから。”

つまり何処にでもある平凡な歌になるだけ、というご託宣。

皆が歌いたがり、皆がほとんど似たような感動を並べる。 「またか」の歌の候補になるだけ。

これを聞くたびに”むらむらっと”するのが私の悪い癖です。

いつかは「富士」と「桜」を歌ってやろうと心に期して(というほどでもありませんが)おりました。

教室の全員で生意気にも歌集を出そうということになり(前にも書きました。)、その中にそっと「富士」の歌を潜ませました。 出来上がった歌集(みたいなもの)をお師匠さんに贈呈し、みんな上目づかいに反応をうかがいました。拙作は次の一首を含んでいます。

? 透明の空に裸身の富士立てり薄野原を砲声ながれ ?  (一休)

雪をいただく秀麗の山でなく、頂に何にもかかっていない夏の富士。これで意外性を狙い、次に自然の山野でなく、自衛隊の練習場たる裾野を舞台に、時事性をアピール。

最後に動詞「ながる」の連用形「ながれ」で終わるという冒険。

やがて一首一首について、お師匠さんの鋭い批評が教室を緊張に包みます。これが何ともたまらない時間です。 「まな板にのせる」という言葉を実感しました。

to be continued.

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