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よくあるご質問

「高き天よりわれは来れり」によるカノン風変奏曲 BWV 769

故人略伝はバッハ叢書10の資料集によると(図書館から借りてきました)アグリーコラとバッハの息子のマヌエルが1750年の末か遅くとも1751年のはじめころベルリンでまとめあげたもののようです。
ミツラーは最後の部分を追加して音楽文庫に収載してあります。
ミツラーという人も調べてみました。
ネットで調べると、ミツラーのこと、色々出てきます。
次の2曲はミツラー協会に提出されたものです。まだまだ長生きしてほしかったですね。
この中から1曲聴いてみました。
とても、心地よい音楽で森にいてさまざまな小鳥の声を聴いている、そんな気分にさせてくれるところもあります。みずみずしくて、バッハ晩年の曲とは思えません。


「高き天よりわれは来れり」によるカノン風変奏曲 BWV 769
◆ J.S. Bach - BWV 769(1)(2) - Canonic variations on: Vom Himmel hoch, da komm ich her
http://www.youtube.com/watch?v=L1IBKnOMzhY
http://www.youtube.com/watch?v=Q0OAK3vNtjc

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故人略伝
(前略)
[(注釈)以下、ローレンツ・ミツラーによる追加]
彼は1747年6月に、彼の親友であり、またライプツィヒ大学生だったころに彼からクラヴィーア奏法と作曲の手引きをしてもらったことのある宮廷顧問官ミツラーの勧めで、音楽協会に入会した。
われわれの今は亡きバッハは、音楽の深い理論的考察にこそ参加しなかったが、それだけいっそう音楽の実践面において際立っていた。
この協会のために、彼はコラール編曲『高き天よりわれは来たれり』を完全に仕上げて提供したが、この曲はのちに銅版印刷された。
また、図版?の譜例16として銅版印刷されたカノン[『六声部のカノン』BWV1076]もやはりこの協会に提出されている。
彼はわずか3年間しかこの協会にとどまらなかったが、もしこの会員期間の短さに妨げられなかったら、彼はもっとたくさんの仕事をしてくれたに違いない。

[C・Ph・エマーヌエル・バッハ/J・F・アグリーコラ、  ミツラーの『音楽文庫』所載ーーー
ライプツィヒ1754年。?/666]
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ミツラー【Lorenz Christoph Mizler】 1711‐78

ドイツの音楽評論家。1731年にライプチヒ大学に入学し,神学,哲学を学ぶ。在学中にJ.S.バッハに作曲を習ったといわれる。エルフルト大学から医学博士号を贈られるとか,ワルシャワで宮廷顧問官を務めてポーランド貴族に列せられるなど,その活躍は多方面に及ぶが,今日特記すべき業績としてあげられるのは,36年に,当時としては珍しかった音楽雑誌《新設音楽文庫Neu eröffnete musikalische Bibliothek》を創刊したことと,バッハやヘンデルも入会した音楽学協会を38年に設立したことである。
http://kotobank.jp/word/%E3%83%9F%E3%83%84%E3%83%A9%E3%83%BC

コメント

☆夢っこ☆さん

2013年10月07日 23:51

ミツラーさんですが、ユーチューブには見あたらないのですが、

アルバムがありました。
ミツラー:歌曲とオード集(メルテンス/ルーベンス)

MIZLER, L.C.: Lieder und Oden (Mertens, Rubens)
http://ml.naxos.jp/album/777803-2
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CD帯紹介文
ローレンツ・クリストフ・ミツラー(1711-1778)はJ.S.バッハの弟子であり、ライプツィヒ大学の教授でもあり、また数学者としても高名な才人でした。1738年に音楽学術交流協会を設立し当時の著名な作曲家たちが次々入会し、(テレマン、ヘンデルも入会、バッハも14番目の会員となった)、1年に一度、音楽を理論的に考察するなどの活動を行っていました。その後はエアフルト大学で医学を学び、ワルシャワで宮廷医となるなど異色の経歴を持っています。そんなミツラー、様々な活動は知られているのですが、実際の音楽はほとんど演奏される機会を持っていません。今回のリリースは、バイエルン放送との共同制作であり、これらの曲の楽譜の出版も予定されるなど、この多才な人物を再評価する足掛かりとなることは間違いありません。

☆夢っこ☆さん

2013年10月05日 21:33

↑のサイトは
http://glennmie.blog.so-net.ne.jp/2010-06-15
でした。
手元の資料にこんなことが書いてありました。

もともと、バロック作曲家にとって音楽は神への捧げものであり、そこになんらかの象徴的な意味を隠すことは、しばしば行われていました。バッハ自身、別の作品にも「14」や「41」を使ってるほか、三位一体を現す「3」や十戒を意味する「10」が隠されている曲はすくなからずあります。

☆夢っこ☆さん

2013年10月05日 21:23

◆ バッハの肖像画の手に持っている楽譜は、ミツラー協会に入会するときに提出したもう一つの曲BWV1076です。
短いですよね。
ハウスマンによるバッハの肖像画。
ライプツィヒ市歴史博物館所蔵の油彩画。
ハウスマン(1695-1774)は市参事会付画家として、ライプツィヒの重要人物の肖像画を数多く描いた。
この肖像画はバッハが1747年に「音楽学術協会」に入会したとき提出されたもので、前年の1746年に描かれた。
右手の楽譜は、謎のカノン(6声の三重カノン)

これは、バッハ叢書ノバッハ資料にも出てきますし、ヤマハノバッハ大解剖にもでてきますので間違いないと思います。

拡大した楽譜がこちらです。

わかりやすく書いてあったサイトがありました。

この画は、1747年にバッハが、通称「ミツラー協会」に入会する際に会に寄贈した肖像画です。
会の正式名称は「Societät der musikalischen Wissenschaften 」(音楽学術協会)。
設立者のロレンツ・ミツラーは、かつてはバッハの弟子でもあったそうで、ヘンデル、テレマンといった音楽の著名人も多く会員となっている自分の会に、かねてからバッハにも入会を勧めていたんだそうです。

肖像画の手元を見てください
彼のポッチャリした手が持っているのはこの楽譜です。

これは、こんな曲。
短い曲ですが、真ん中のリピート記号にそって延々と繰り返される「無限カノン」です。
協会の入会に際しての規則に従って、バッハが提出した曲ですが、これはまさしく、彼の”名刺代わり”でしょうねぇ。
何故って・・・

以前、バッハと数字に関する記事を書いたことがありましたが、彼が記号と数字に様々な意味を持たせて音楽の中に織り込んでいたという事実は間違いないですね。
勿論、Gouldの言うように、そこにばかり目を向けてあらゆる可能性を見つけようとするのはナンセンスだし、彼の音楽とは無関係な方向に行ってしまうおそれがありますが、このカノンはバッハ自身の自己紹介のような意味を記号化していて、とても面白いです。


まず、BACHのアルファベットを足すと(B=2.A=1.C=3.H=8)14になります。
彼は協会への入会を14番目になるのを待って決めています。
バス主題(これはゴールドベルクの低音主題とおなじですね)の上2声のカノン部分(リピート記号内)の音符の数も14です。
入会したのは1747年です。
1+7+4+7=19
上2声の音符の総数と一致します。
バッハの前にはヘンデルが協会員になっています。ヘンデルの頭文字はH。H=8
バス主題の音符は8個です。(この主題はヘンデルのシャコンヌから来ているんだそうです)。
第1小節の音符の総数も8です。
ヘンデルは11番目の協会員でした。
第1声と低音主題はそれぞれ11個の音符から成っています。
第2小節、第3小節の音符の総数も11です。
他にもいろいろ符合することが沢山あって、そこらへんのことを1950年にF・スメントが指摘しています。(小林義武さんの、「バッハ−伝承の謎を追う」に詳しく出ています)


こんな小さな楽譜ですが、沢山の意味が込められていて、
「敬愛するヘンデルさんの後に入会したバッハですよ。皆さん、どうぞヨロシクね。」
というバッハの洒落た名刺になっているんだと思います。

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J. S. Bach - Canon triplex, a 6 BWV 1076

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=yOMdWpojv38

☆夢っこ☆さん

2013年10月03日 11:07

バクさん、専門的なカノンの解説はむずかしいですが、クリスマスのオラトリオ聞くの楽しみになってきました。ありがとうございました。
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解説がこちらにありました。色々本やサイト見ましたけれど、良くまとまって書いてあると思いました。
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バッハのオルガン作品であるカノン風変奏曲「高き御空よりわれは来たり」BWV769を
聴いています。
本作は、バッハの弟子で友人でもあるロレンツ=クリストフ=ミツラーが1738年に設立した音楽学協会にバッハが入会するに際し、協会に提出された楽曲です。
協会は音楽理論のあらゆる面ですぐれた音楽家を集めたそうで、テレマンやヘンデルもバッハ以前に入会しています。
バッハが入会したのは1747年で、14人目(バッハの数字!)の会員だそうですね。
入会するには、その音楽家の学識を示す作品と肖像画の提出が義務づけられており、バッハは本作のほか、「6声のカノン」BWV1076とその楽譜を手に持った肖像画(エリアス=ゴットリープ=ハウスマン画)を提出したのです。

ルター作のクリスマス・コラールに基づく五つの変奏曲で、第1節は『マニフィカト』の初稿(BWV243a)の
第二曲の挿入曲に、第13節は『クリスマス・オラトリオ』第1部の最終コラール(第九曲)に使用されています。
CDに附されたマリー=クレール=アランの解説によると、第一変奏と第二変奏はコラールの第二節と第三節に対応するそうです(後掲。なお他の変奏には言及なし)。

楽譜はコチラからダウンロードできます。
第一変奏はソプラノとバスによる八度のカノン(定旋律はペダル〈テノール〉)、第二変奏はソプラノとアルトによる五度のカノン(定旋律はペダル〈テノール〉)、第三変奏はテノールとバスによる七度のカノン(定旋律はソプラノ)、第四変奏はソプラノとバスによる二倍の音価で展開される拡大カノン(定旋律はペダル〈テノール〉)で、第39小節のアルト声部に「B・A・C・H」の音型がはっきりと現れます。第五変奏は四つのカノンからなり、定旋律をそれぞれ六度(ソプラノとテノール)・三度(ソプラノとテノール)・二度(ソプラノとテノール)・九度(バスとテノール)の反行形で応答していく展開をたどり、最後の小節にはまたアルト部分の二声部に「B・A・C・H」の音型が姿を見せます。
楽譜を見ながら聴くと、当たり前のことですが、文章でいくら表現しても伝わらない楽曲の構造〜どんな追っかけをしているか(笑)〜がよく把握できますね。
なお、自筆譜(BWV769a)は変奏の順が異なっており、第一・第二・第四・第五・第三と進行していくようです。


【コラール歌詞】
第一変奏(コラール第二節)
  聖母マリアの御子が今日生まれたまいし、
  愛情深く、優しい小さな赤子が
  我らに喜びと幸福をもたらしたもう。
第二変奏(コラール第三節)
  我らの神、主イエス・キリスト
  我らの不幸を取り除き、
  我らの救い主となりて
  我らのあらゆる罪を清めることを望みたまいし。



http://blogs.yahoo.co.jp/tiento_antiguo/archive/2011/6/19
より抜粋

バクさん

2013年10月03日 10:01

このコラールはカンタータの中ではあまり出て来ませんが、クリスマス・オラトリオの一部と二部で重要な役割を果たします。

普通の人がやらないような、例えば2度、7度、9度といった不協和な音程のカノンはバッハの独壇場ですね。この終曲ではしかも反行のカノンです。

☆夢っこ☆さん

2013年10月02日 23:44

Vom Himmel hoch, da komm ich her
 「高き天よりわれは来れり」
【歌詞】 マルチン.ルター (1533)(ルカ2:9-16による)
【旋律】 マルチン.ルター (ライプツィヒ1539)
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原曲のコラールは、このように、手元の資料(コラールハンドブック)にありました。
ルター作詞作曲のコラールなんですね。

☆夢っこ☆さん

2013年10月02日 23:35

手元のヤマハの資料にこのように解説がありました。
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ミツラーが創設した音楽学術交流会に入会したバッハが1747年、入会時の義務として提出した作品。
提出後間もなくニュルンベルクの出版業者シュミートによって印刷され、会員に配られた。
クリスマス用の讃美歌を基に、5つのカノン風変奏曲が続く。
第4変奏と第5変奏には「変ロ・イ・ハ・ロ」つまりドイツ語音名で「BACH(バッハ)」の音型が登場する。

☆夢っこ☆さん

2013年10月02日 23:25

バクさん
最後、いいですね。
ご紹介ありがとうございます。
サイトも拝見しました。
難しくて詳しくは理解できませんが、カノンも色々あるんですね。

バクさん

2013年10月02日 17:13

この曲の何と言っても凄いのが終曲の最後でコラールの4行がストレッタで現れる所です。バッハは後にこの曲を真ん中に配置しましたが、やはり最後に相応しい内容です。

面白いページが有りますので参考までに
http://www.lcv.ne.jp/~nakgie/Library/page015.html