中世・ルネサンス音楽138ー ヨハネス・レジス ー初期フランドル楽派(ブルゴーニュ楽派)1

 ヨハネス・レジス(Johannes Regis, 1425年ごろ – 1496年ごろ)は、フランドル楽派の作曲家で、ブルゴーニュ楽派の巨匠ギヨーム・デュファイの秘書。チヒ写本によって有名。

 1450年以前のことは何も知られていないが、ラテン語による姓名から、ジャン・ルロワ(Jehan Leroy)というフランス語名が割り出されている。1451年にカンブレー近郊ソワニーの聖ヴァンサン教会の聖歌隊長に就任。この地位は当時は重要な肩書きであり、ジル・バンショワなど数名の有名な作曲家が、その教会に勤務し、あるいは教鞭を執っている。実際バンショワとも交流があ