ドイツ文学者 小塩節さんの訃報に接する

テレビやラジオを通じてドイツ語の魅力や国際交流の大切さを伝えてきたドイツ文学者の小塩節さんが、5月12日に91歳で亡くなったことを新聞の訃報記事で知った。小塩先生は、1967年から1985年まで、NHKラジオの「ドイツ語講座」を担当されていたので、お世話になった人も多いのではないかと思うが、ちょうど自分がドイツに転勤になった頃、ドイツの日本大使館公使、ケルン日本文化会館館長として、日本との文化の交流に力を尽くされていた(1985〜1988年)。ドイツ文化、ドイツ文学、ドイツ語をかじっている人で小塩先生のことを知らない人はまずいないと思う。自分自身、大学で