伝統芸能の素晴らしさ!!

 歌舞伎を本格的に見始めてからほぼ30数年。当時は東京在住、勤務だったので、良く見に行っていました。丁度昭和の名優たちの晩年にあたっており、歌右衛門、勘三郎(17代目)、梅幸、松緑(2代目)、仁左衛門(13代目)さん(丈)達の舞台姿を記憶しています。当時、松緑さんは足を悪くされており、全盛期を偲ぶよすがはありませんでした。歌右衛門さんも「娘道成寺」を芝翫さんと二人で踊っており、これまたTVで見た全盛期の「凄み」(妖気の漂っているような)は感じませんでした。国立劇場での「一世一代」の「政岡」は飯炊きの最中、最初から最後まで掛け声屋の「成駒屋」の声に辟易して