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よくあるご質問

★馬子とジプリ…その晴れやかな心

江戸時代初期、江戸の南泉寺に大愚宗築という禅僧がいました。松江藩三代堀尾忠晴公の美しい側室二人が侍童と内通して発覚、侍童は切腹、二妾は南泉寺に逃げ込んだので、大愚和尚は剃髪させて尼僧にしてこれを救いました。

ところがこの話が巷の話題となり、やっかんだ近在の住職とヤクザが本山妙心寺に密告、人助けしたのに大愚は妙心寺の僧籍剥奪となりました。大愚は弁解と僧籍回復のために妙心寺へ出向こうとして、三河の赤坂宿に至り馬に乗った。

その馬引きがのんびり馬引唄を歌った…『北山時雨(しぐれ) 思いなければ 晴れてゆく』♪ 大愚はこれを聴いて、「馬子さん、京へ行くのは止めにしたから、赤坂に戻って…」と。

大愚は、〔たとえ冷たい時雨の氷雨に遭っても、言い訳しようとか、談判しようと自己保身の心がなければ、いつかは無根の謗りや疑いも晴れていくのだ〕と悟り、江戸へ引き返しました。

七年後、白隠下につながる愚堂東寔禅師は幕府顧問の寛永寺天海僧正に相談、天海僧正の要請に従って、大愚は僧籍が回復しました。

・・・さて、禅僧を悟りに導いた馬子の馬引唄、「思いなければ」…自己保身の欲求からの解脱を求めることが主題です。江戸時代の俗唄や流行歌には、人間の生き方を諭す意識が読み込まれており、「世語」とも呼ばれました。

できすぎるような逸話ですが、こうした話は江戸時代多数伝わっていきます。火なければ煙出ず、それが現代日本の演歌やアニメにも伝わっています。

堀辰雄の小説の主題を採ったジプリのアニメ「風立ちぬ」が現在話題です。「千と千尋の神隠し」の主題歌の内容は殆ど禅語で構成されていました。一時代前には貧乏な読者をターゲットにしたコミック「魔法使いミミッチ」がベストセラーになったことがありました。ただただ美しいディズニーのアニメと、日本のアニメの大きな違いでしょう。

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