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よくあるご質問

◆心に残る今月の言葉◆ 第55回

★推敲=すいこう、又はたいこう
唐の詩人の賈島(かとう)は挙(官吏の登用試験)のため都に赴くとき、驢(ろ/ろば)上にて、「鳥は宿す池辺の樹 僧は推す月下の門」という詩を作りました。しかし「推す」より「敲く」(たたく)のほうが良いのではと考え直し、考えに考えて「僧は敲く月下の門」と直しました。官職の責任者であった韓愈(かんゆ)はこれ聞いて共に考え、「敲く」が佳いと評し、二人並んで騎乗して帰っていったといいます。この故事から、文章を練りに練ることを「推敲」というようになりました。

★月に叢雲、花に風=つきにむらくも、はなにかぜ
折角の明月に雲が掛り、美しい花に風雨が来ては情景もだいなしです。世俗的には好いことには邪魔が入りやすいもののたとえで用いられましたが、茶道に精神性を吹き込んだ村田珠光は、「月に雲間なきはいやにて候」と、完全無欠なものよりも満たされていない状況や、過ぎたることなく寂しいさまに味わいがあると言ったと、能楽師金春禅風が述べています。私たちも豊かであったり、恵まれ過ぎているより、満ち足りないほうが人間の生き方や周囲を適切に見られるかもしれません。

★金蘭の契=きんらんのちぎり
金は絶大なる価値があり、蘭は最高の芳香を放つと言われます。易経に「二人の心同じくし、利(するど)きこと金を断つ、同心の言はその臭 蘭の如し」とあり、親友と心が一体となるその堅さは金を断ち切り、情の美しさは芳香の蘭のようであるとしています。心が結ばれることは、古来より人間の生き方の根本をなすものです。同類の言葉に、「断金の交わり」(堅い金を断つほど堅い交り)、「金石の交り」(堅い交情/「漢書」に出典あり)があります。

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