「停止回避で先送り」=元幹部調書でも対立-東電原発事故公判

「停止回避で先送り」=元幹部調書でも対立-東電原発事故公判
2019/09/17 07:53

 東京電力福島第1原発事故で旧経営陣3人が強制起訴された公判では、元東電幹部が検察官に「原発の運転停止を避けるため、津波対策を進める方針が変わった」などと説明していたことが明るみに出た。検察官役の指定弁護士は、元幹部の調書を「対策が先送りされた」との主張の柱に据えたが、弁護側は内容に激しく反発。19日の判決はどう判断するのか。

 調書は計4通で、安全対策担当だった元幹部が事故後、検察官の取り調べに応じて作成された。元幹部の証人尋問が実現せず、地裁が証拠採