原発事故前の大津波予測可能性、「長期評価」の信頼性が鍵 東電旧経営陣に19日判決

原発事故前の大津波予測可能性、「長期評価」の信頼性が鍵 東電旧経営陣に19日判決

第1原発の浸水想定を記した東電の内部資料。敷地南側で「津波高さO.P.(海抜)15.7m」とある

 東京電力福島第1原発事故発生前、旧経営陣は大津波を予測できたのか。強制起訴された3人の刑事責任の有無を見極める鍵は国が2002年7月に公表した地震予測「長期評価」の信頼性にある。「信頼できる」と判断されれば対策に乗り出さなかった3人に不利となり、予測に疑義が出されれば無罪の可能性が高まる。37回の公判は予測をどう捉えるかに審理が集中した。
 長期評価を基に東電子会社は08