発声について(その4)

今回は「共鳴」のお話をします。

声帯の振動で出来た最初の音はブルブルという単調な音でこのままでは綺麗な声にならないので、声帯より上の空間で響かせて綺麗な大きな音にする事が「共鳴」です。

主な共鳴をおこす場所は図に示すように
①咽頭腔(いんとうくう:声帯の上)
②口腔(こうくう:口の中)
③鼻腔(びくう:鼻の空間)の3箇所です。
どちらかと言うと低い音(胸声)が①の咽頭腔で、
高い音(頭声)が③鼻腔で響きやすくなっています。



「共鳴」が上手く出来ているかは「倍音(整数倍音)」によって決まります。
倍音が多い声は明るく通り、倍音の少ない声は丸くぼ