3/10 R★☆~【能楽鑑賞・国立能楽堂3月公演】~のイベントレポート

さん

3/10 R★☆~【能楽鑑賞・国立能楽堂3月公演】~

エーデルさん、参加された皆さん お疲れ様でした。
お陰様で63歳にして初めて、正式な能楽を楽しませて頂きました。(笑)

前半の演目である狂言は喜劇で、私のような初心者でも演者の表情だけで十分楽しめました。
独特の音階をもつ言い回しも、何となく意味は理解でき、時間の経過とともに その響きも耳慣れして来て心地良さを感じるようになりました。
能楽堂の床は響きを考慮して設計されたようで、演者が時に強く足で叩くと大太鼓を鳴らした時のような低振動が会場に広がり、演出面での効果はバツグンです。

20分という短い時間に詰め込まれた演技は一寸の無駄も無く、見る者の集中力を切らすことはありませんでした。

一方、後半の能は70分、所作は「静」と、狂言とは対照的で 私は不覚にも途中睡魔に襲われてしまいました。。。(^^;
こちらは、今少し通って勉強の必要がありそうです。

それにしても能の世界の所作は普段と異なる動きや姿勢、独特の発声方法と、大変個性的で 長く引き継がれて来た伝統と歴史を感じます。

本イベントのお陰で、能楽との縁が出来ましたこと 感謝しております。

さん

3/10 R★☆~【能楽鑑賞・国立能楽堂3月公演】~


エーデルさん、お席見易いところ取っていただいて、ありがとうございました。
大学の講義のような説明付きなのにはびっくりしましたが、あれとモニターのおかげて、能初心者でも少なくとも内容は風邪薬で少しもうろうとしていた私にも理解できました。
これが世阿弥が書いたまま何百年も演じられていると思ったら感動しますね!
かつて、物凄く昔で今はもう手元に本がないのですが、杉本苑子さんの作品で、華の碑文という作品を思い出しました。世阿弥やその一族の生涯を室町幕府の権力者とのかかわりなどを含めながら、世阿弥が田楽という泥臭い神楽をいかにして高め、何百年も生き残る芸術に育てていったか、その芸術家としての苦悩が描かれていました。もちろん、フィクションな訳ですが、かなりきちんと調べた上で、小説として膨らませたとても良い小説でした。今やクラシックの作家になってしまいましたが、ライトノベルにはない重みは、未だに私が覚えているってことからも、わかりますよね。ご興味がある方は是非ご一読下さい。あくまで私の個人的趣味ですが、難しい能の事が書かれているわけではなく、人間ドラマです。