東京駅の追憶

始めて東京に来て見た皇居と東京駅の美しさと荘大さに感動した
  
昭和20年3月10日の大空襲により一夜で東京の東の町は茫漠とした焼け爛れた荒れ野となり電柱も電車もビルも家も皆無くなった

数日後 東京駅を見に来たら駅は無傷で東京も日本もまだ大丈夫だと安堵した

その後日本各地が空襲を受け被害がどんどん広がった
東京駅から横須賀線に乗車した時に 横浜の先で艦載機P51の機銃掃射に遭い同乗者の何人かが撃たれ死んだ

5月25日東京駅が空襲で焼けた
美しい駅の景観は崩れ去り見る影もない情けないものなった
全く情けない日本の将来を見るようで嫌な予感を持った (