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よくあるご質問

蘇ったスパイ、  チャールズ・カミング著(早川文庫)

エジンバラ大学の英文学科を最優秀で卒業。その後英国のSIS(英国秘密情報部)からの勧誘を断ったが、その経験を基にデビュー作 A Spy by Natureを発表し注目された。

その後英国SISを裏切ったフィルビー等を登場させた「ケンブリッジ・シックス」を発表し、新しいスパイ小説作家として、東西の冷戦終了後のこの分野の作品はでなくなるかと危惧されてたが、いつの世にもスパイの活躍の場はあるし、スパイ小説の種は尽きることは無いと改めて認識した。

3作目の「蘇ったスパイ」はSIS内い上層部の権力争いも絡む行き違いから、不名誉にSISを追われた元スパイのトーマス・ケルが、古巣の友人でもあったものから、急に一時的に戻って、初の女性SIS長官に任命される直前に、特別な理由もなく休暇を取って姿を消したので、嘗て、一緒に仕事をし信頼関係にもあったこの主人公である、追い出された元スパイ、ケルに彼女を見つけるようにとの依頼があり、ケルは、彼女(アメリア・リーヴぇン)の動向を探り行き先を突き止める。

彼女は、SISに届けた経歴にない、若いころの奔放な性遍歴の結果、男児を生んだが、出産と同時に密かに養子あっせん機関を通じて養子として預けた。
その養父母が殺害され、彼女は葬儀に出席し、生後すぐ手放した実の息子にも会うためだった。

葬儀出席、そして生後即手放した息子に初めて対面したことから、SIS長官就任も危機に瀕する様な陰謀に巻き込まれて行く。

元スパイ、ケルは職を追われ、コンビニ弁当を食い、日がな一日を見たくもないテレビのドラマシリーズで時間をつぶすしかない日常から、再び能力を当てにされたことで、張りきって捜索に乗り出す。失敗すれば完全にルンペン同様になると言う不安感を抱えながら、陰謀の影をかぎつけてのめり込んで行く。

自身の栄達のために、生後すぐに息子を手放した磁気SIS長官の雨リアの、初めて成長した息子に会い、母親としての愛情、互いにどのように相手に接したらいいか戸惑いながらも、深まる母親としての愛情。

それぞれが自分の置かれた立場の不安定さにゆすぶられながら、陰謀を打ち破って行く経過は、私が説明する立場にはない。久しぶりのスパイ小説を楽しんだ。

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