郷土芸能シリーズ宮城1-栗原・築館伊治城

 8世紀終わり蝦夷の最先端は、築館の伊治城(いじは、これはるともいう)あたりにあった。そこから南は、田夷という大和朝廷に帰属して保護され農耕を始めた人たちの世界。

伊治城【いじじょう】
陸奥(むつ)国に設置された古代の城柵(じょうさく)。〈これはるじょう〉ともいう。遺跡は宮城県栗原郡築館(つきだて)町(現・栗原市)城生野(じょうの)に比定される。767年陸奥国の山道路を押さえるため築造され,在地の豪族の道島三山(みやま)の活躍もあって三旬を経ずに完成をみたという(《続日本紀》)。また城を核として栗原郡を建郡し,769年には伊治村に〈浮宕百姓〉2500余