白山神社「小迫祭」ー宮城県栗原市金成小迫

 小迫の延年(小迫祭り)は、三迫総鎮守の社として崇敬されている白山神社の例大祭で、春の農耕期を前に豊作を願って行われてきました。その起源は、建久元年(1190)に源頼朝が平泉の藤原泰衡を討った帰途、その戦勝の御礼として奉納された「那須与一・扇の的射」の野祭りと、平泉藤原時代の延年(僧侶や稚児が寺院で演じた遊演歌舞の総称)とが合わさり、今に伝わる「小迫の延年」になったと言われています。

 祭りは、優雅な平安の調べにのって舞われる獅子舞、献膳、御法楽、入振舞、飛作舞、勇壮な武者による源平合戦の扇の的射を模した馬乗田楽舞からなります。馬乗渡しの扇の的を手に入