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〜PAUSE〜 ?八月の特選ミステリー?(其の3)

◆ アーバン・ウェイト『訣別のトリガー』 (鈴木恵 訳)
                       新潮文庫/788円

 不器用な男を襲う裏切り

 簡単な仕事のはずだった。警官のふりをして麻薬密売組織のブツを横取りする。
それだけだ。だが、若い相棒のしくじりから思わぬ事態を招いてしまう。

 アーバン・ウェイトの『訣別のトリガー』は、1990年代初頭のニューメキシコ南部
が舞台。かっては地域を潤わせた油田が涸れ、町は寂れる一方となり、暴力と犯
罪が渦巻く場所と化している。
 ことに麻薬をめぐるいざこざは、地元ギャングとメキシコの組織の対立だけでは
なく、取り締まる側の保安官たちも加わって、いつ?戦争?が始まってもおかしく
ない状態にあった。

 この密売組織からの麻薬横取りを最後の仕事と決めていたヒットマンは、組織の
ガンマンに追われて傷つき、元保安官の従弟に助けを求めるのだが・・・・。

 繁栄から見放され、もはや絶望しか残っていない地方都市の現状を背景に、不
器用な生き方しかできなかった男の姿が鮮烈に描かれる。 裏切りと復讐の現代
ウエスタンがここにある。

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