〝珍品中の珍品(バルナック型)ライカ『モンテザール・ライカ』〟


 第二次世界大戦後、フランスではライカの輸入を規制していました。輸入できてもかなり高価でした。

 これを避けるため、ドイツのザール(1945年から1950年までフランスが占領していた地域)へⅢa等のパーツを輸出して、ライカを組み立てたのでした。
 いわゆるノックダウン方式の生産でした。カメラには関税がかかりますが、パーツは無税だったのです。

 ここで作られたライカがモンテザール(メイドインザール)ライカと呼ばれています。カメラの軍艦部に〝Monte' en Sarre〟と刻印されていました。ほとんどのザール製ライカにはモンテザールの刻印がされていま