〝フランスのショーモン城〟

● ノストラダムスゆかりの美しい城

 ロワール渓谷の丘の上に建つショーモン城は、10世紀、この地のブロワ伯がアンジュー公の攻撃から守るために建てた要塞が起源。

 石落としがつく円塔が並び、城門には跳ね橋。城塞の姿をしているが、青灰色のとんがり屋根と白い壁がロワールの古城らしいロマンチックさを見せる。

 15世紀、戦闘の役割を終えた城を買い取ったのは、アンリ2世の王妃カトリーヌ。妃は城に多数の占星術師を滞在させ、その中にはかのノストラダムスがおり、ヴァロワ朝の終焉を預言したという。

 また、妃は王が死ぬと、王の愛妾だったディアーヌを美しいシュノンソ