〝フランスのシュノンソー城〟

● 6人の女性が城主に君臨したフランスで人気の美しい城。

 フランス中部を流れるロワール川沿いのロワール渓谷。
この田園風景が広がる地には、古くから貴族が狩りを楽しむため競って豪華な城を建ててきた。自然と多数の城が調和する美しさから「フランスの庭」と称され、ダ・ヴィンチもここで余生を過ごした。

 今日では、フランスの古城巡りの観光地として名高いが、なかでも優美さで群を抜くのがシュノンソー城。
 格段に優雅なのには訳がある。建物と庭園を築いた歴代6人の城主がすべて女性。16世紀、宮廷の財務長官夫人が工事の指揮を執って建設された城館は、その後アンリ2世に