〝イギリスのリーズ城〟

● 「貴婦人の館」と称されるイギリスで最も愛らしい城。

 ロンドンからドーヴァー海峡に向かう郊外にあるウィールド地方は、「イングランドの庭」と呼ばれる緑の丘陵地帯で古城も多い。ここに「この世で最も愛らしい城」と称されるリーズ城がある。

 イギリスはケルト人に始まる侵入と征服の歴史から、重厚な防御に優れる古城が多いが、この城は別格。もともと9世紀にはアングロ・サクソン人の城壁であったが、12世紀にイングランド王ウィリアム2世によって本格的な城塞となり、その後宮殿へと改装された。現在の姿になったのは、6回も結婚したことでも有名なヘンリー8世の時代。