〝ドイツのシュヴェリーン城〟

● 北のノイシュヴァンシュタインと讃えられる麗しき城

 ドイツ北部にあるシュヴェリーンは、「7つの湖の街」といわれるように風光明媚な湖沼風景が広がる州都。人口10万弱と小さな州都だが、街のシンボルとなっているのが、シュヴェリーン湖とブルク湖の間の島上に建つシュヴェリーン城。多数の尖塔や煙突が高くそびえる城の姿は気品に溢れ、「北のノイシュヴァンシュタイン城」や「湖上の宝石」などと讃えられる。

 街がハンザ同盟で栄えた中世に建てられた城は、19世紀、メクレンブルク大公フリードリヒ・フランツ2世の改築によって現在の優雅な姿となった。

 653もの部屋を持