「今時の登山事情」?

自治体の“保護”

 こうした中、有名登山地を抱える自治体は、“登山者保護”への動きを見せている。

 14年、長野県は、同県内の登山の難易度を示す「山のグレーディング」を発表。県内の登山ルートを体力度10段階、技術度5段階でランク付けした。翌15年5月には新潟、山梨、静岡各県も続いた。自分の体力や健康状態を正確に認識できぬまま、「遭難は他人事ひとごと」と思ってしまう登山者が多いため、身の丈に合った計画を立てられるように自治体が目安を示したのだ。ほかの県でも導入を検討しているという。

 15年12月には「長野県安全登山条例」が成立。今年7月1日からは、