座敷の壁

サラサラと風が吹かなくても竹の葉が揺る綺麗な風景の丘が有りました。
ある時、時代の流れで竹藪を伐採し庶民向けの住宅が建ち並びました。

丘には昔からの住民のお墓や池がありましたが全部取り払ッたり
埋め立てたりして立派な住宅地になりました。

数百件もの住宅が建ったのですがその中の一軒が夕方になると
座敷に夕日が射しこみ壁や柱が真っ赤に染まるのです。

雨が降ろうと曇って陽が出て居なくても座敷は真っ赤に染まるのです。
明け方には普通の自然な座敷に戻ります。

家主が可笑しいッと言い
友人たち4〜5人集めて夜明まで座敷でマージャンをする事にしました。
夕方に