雨女

子供の頃から気配を感じていました。
雨の降る晩方に必ず家の近くのある電信柱の後ろに人が立っているのです。

傘が無いので電信柱の後ろで雨宿りしてるのかと思ったものです。
傘を持って渡してやろうと思い電信柱まで行くのですが人は居ません。

辺りを見渡しても人は居ません。
ですが離れると人が立っているのです。

是は私の化身でしょうか。
私は子供頃に雨の日は傘が無いので真から困っていました。