里美という女
「翔君、綺麗になったねぇ。さぁ、お体拭いて、お洋服着ようね」
3歳になった長男の笑顔は、まるで天使のようだ。
公園遊びを終えて、汗をかいた体を洗ってあげた。
服を着終えて、跳ねながらリビングに向かって行く息子の後姿を微笑みながら見つめ、立ち上がろうとしたとき・・・・・。
猛烈な頭痛が里美を襲った。
割れるような痛み。
目を開けていることもできない。
「誰か・・・・助けて・・・・翔!しょ・・・・」
激痛から開放された・・・いや、完全に意識を失っていた。
脱衣場に倒れた母を息子が見つけたが、まだ3歳の幼子に理解できるものでは
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