独塒「ひとりねぐら」

帷纏い月の時訪れ
独り塒で戯れて
受ける者無き言霊飛ばす

蹉跌の時を越え
安寧訪れんと疑わず
赤貧の今日を迎える

男の残滓片腹痛く
柔肌甘露有りもせず
朽ち行方時待つばかり