過ぎ去った青春の日々を短歌で歌う

無為の日々

夢覚めて夢は遠くの花影に
四肢は空しく半跏思惟なる

溪流の宿

瀬の音のかき消す吐息くぐもりて
灯影微かな闇の祝祭



風香る風に寂しさあるゆえに
形状記憶の翳りある午後

光と影

思い出は太陽写真の陰影に
映しだされる春愁の日々