兄媛神の谷・奴山/新原・奴山古墳群と奴山の谷

兄媛神の谷 奴山

※画像は新原・奴山古墳群と広がる水田

福岡県福津市の奴山は、なだらかな里山に囲まれ、奥には宗像大社の摂社・縫殿神社を鎮守
として置く静かな集落です。

集落の前面には、世界遺産国内暫定登録の「宗像沖ノ島関連遺産群」中の指定史跡である新原・奴山古墳の50基近い群集墳をのせる丘陵が、まぶしく間近に海を見せながら延びています。丘陵と集落を囲う里山のあいだには、流れる奴山川を半ばにして、ゆるやかな傾斜を成して広がる水田が、豊饒を予感させる緑色を光らせています。

鎮守の縫殿神社の主祭神は、日本書紀に応神天皇の四十一年(373)春ニ月のことと