奇策による危い道

先月29日に日本銀行がマイナス金利政策の導入している。

 この導入は、1月21日の安値1万6017円からの自律反発、米景気の腰折れ懸念で円高が進み、日本株の上値を重くしていたからだ。

 5日の東京債券市場では国債が買われ、長期金利の指標となる満期10年の新発国債の流通利回りが一時、過去最低の0・035%をつけた。

「日本の株安などを受け、リスクを回避するために国債を買う動きも出ている」からだという。

 円相場は、5日のニューヨーク市場で116円85銭で引けた。2週間ぶりの円高水準となった。米国の経済指標がふるわず、景気の先行きに懸念が広がってドル