生きて行く長い人生のご参考迄に! パート3

■字が読めない母

2歳の頃、野口は大やけどを負って左手の指が不自由になりました。家は貧しい農家でした。

「この子は、普通の人のように働くことができない」

そう思った母シカさんは、英世を学問で身を立てさせることを決意するのです。

やさしく励ましながら、貧しい生活の中、苦労して英世を進学させていきます。息子も人一倍の努力でそれにこたえ、日本が世界に誇る研究者はこうして世にでていったのでした。

息子を支えるため、シカさんは狭いやせた土地で農作業をしていました。女手ながら荷負い作業でも長く働きました。後年には、お産婆さんをつとめています。しかし法律がで