■字が読めない母
2歳の頃、野口は大やけどを負って左手の指が不自由になりました。家は貧しい農家でした。
「この子は、普通の人のように働くことができない」
そう思った母シカさんは、英世を学問で身を立てさせることを決意するのです。
やさしく励ましながら、貧しい生活の中、苦労して英世を進学させていきます。息子も人一倍の努力でそれにこたえ、日本が世界に誇る研究者はこうして世にでていったのでした。
息子を支えるため、シカさんは狭いやせた土地で農作業をしていました。女手ながら荷負い作業でも長く働きました。後年には、お産婆さんをつとめています。しかし法律がで
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