猫と風

リラ冷えの朝
抜けるような青空に誘われ
思い切って部屋の窓をいっぱいに開いた
さわやかな風が部屋に吹き込み
猫たちが一斉に窓際の台に上る
そして風を確かめるように鼻を空に向け
薫風の香りを楽しんでいるようだ
やがて彼らはすずめの歌にも飽きたのか
ベッドに飛び降り大きく伸びをすると
自分の気に入った場所で朝寝を始めた
初夏の休日うたた寝日和
猫と一緒に僕も朝寝しようかな