良寛歌0588−01『 夜は寒し麻の衣はいと狭しうき世の民になにを貸さまし 』

良寛さんの歌 ★ 夜は寒し麻の衣はいと狭しうき世の民になにを貸さまし







 夜は寒し麻の衣はいと狭しうき世の民になにを貸さまし

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 何というこの寒さだろう。
 うちには麻の衣しかないけれど
 この衣じゃ狭すぎて何の役にも立たないよ
 この寒さで凍えそうな村人たちに
 何を貸したらいいのだろう
 これだけの村人たちを温かくしてやる物なんて何にもないよ



 良寛さんの心はこの寒さに苦しんでいる村人たちを見るに忍びない心を痛めますけれど、着物や蒲団、薪や食料・・・どれだけあっても賄いき